当院の胃カメラ検査は外径6mm以下の細径消化管ビデオスコープを使用しており、口からの挿入に比べて非常に楽に検査を受けることができます。
鼻から内視鏡を挿入する経鼻内視鏡は、口からの挿入に比べて、喉の反射が少なく、より快適に検査を受けることができます。
まれに鼻孔が狭く経鼻スコープを口から挿入される方もいますが、通常の太いスコープよりもずっと楽に検査を受けられることが多いです。
大腸カメラ検査では、痛みをできるだけ減らし、安全に挿入することを心がけています。しかし、過去に腹部手術を受けたことがある場合など、痛みを感じやすいこともあります。当院では、細くて柔らかい内視鏡を使用し、硬度が調整可能な機能を備えたスコープを選んでいます。
さらに、希望があれば、鎮静剤の点滴投与も行っています。(この場合、呼吸抑制や血圧低下の副作用が起こることがあるため、慎重にモニタリングを行い、帰宅時には付き添いをお願いしています)ポリープが見つかった場合、その場で切除することもありますが、ポリープの大きさや状態によっては、後日の入院治療が必要となり、他の医療機関をご紹介させていただくこともあります。
口や鼻からファイバースコープを挿入して食道、胃、十二指腸に異常があるかを調べる検査です。食道、胃、十二指腸までの消化管内を直接観察することが可能で、検査中に病変が見つかった場合は生検(病変の一部を切り取り検査を行う)をします。胃カメラ検査は胃がんを早期に発見する唯一の検査方法です。
【胃カメラ検査で発見できる主な疾患】
・胃腸炎 ・胃ポリープ ・十二指腸ポリープ ・胃潰瘍 ・胃がん ・食道がん ・十二指腸がん ・ピロリ菌感染 ・胃アニサキス症 など
【胃カメラ検査をお勧めする方】
・今まで一度も胃カメラ検査を受けたことがない、50歳以上の方 ・飲酒、喫煙習慣がある方
・胃が痛む、むかむかするなどの症状がある方 ・便の色がおかしい方(黒い) ・貧血の症状がある方
・ピロリ菌に感染した血縁者がいる方 ・胃がんを発症した血縁者がいる方
以上の条件に当てはまる方には胃カメラ検査をお勧めします。特に早期胃がんは自覚症状も少なく、他臓器へ転移後発見されるケースが多く、定期的に胃カメラ検査を受けることで早期発見、早期治療につながります。自覚症状に乏しい早期胃がん発見のために、発症リスクが高まる50歳以上の方は是非、定期的に胃カメラ検査を受けて下さい。
肛門からファイバースコープを挿入して大腸に異常があるか調べる検査です。挿入して大腸粘膜を隅々までチェツクすることが出来、検査中に病変が見つかった場合は生検(病変の一部を切り取り検査を行う)をして診断を確定します。大腸カメラはがんによる死亡原因で上位にランクする大腸がんを早期に発見することを可能にする検査です。
【大腸カメラで発見できる主な疾患】
・過敏性腸症候群 ・大腸ポリープ ・大腸がん ・虚血性腸炎 ・潰瘍性大腸炎 ・クローン病 など
【大腸カメラ検査をお勧めする方】
・一度も大腸カメラ検査を受けたことがない、50歳以上の方 ・おしりからの出血、血便が出る方 ・健康診断の便潜血検査で陽性と指摘された方
・大腸がんになった血縁者がいる方 ・潰瘍性大腸炎やクローン病など炎症性腸疾患がある方 など
以上の条件に当てはまる方には大腸カメラ検査をお勧めします。大腸がんは部位別がん罹患率では男女ともに第2位と最新の統計調査で発表されています。
大腸がんは早期発見できれば、身体への負担が少ない治療で完治できる可能性がある疾患です。大腸がんは早期発見、早期治療が大事です。発症リスクが高まる50歳以上の方は是非、定期的に大腸カメラ検査を受けて下さい。